東方神起BL小説Ⅲ《仮面に抱かれた午後》4

 「ズルいね、ユノは」
 問いかけるような瞳に、チャンミンは訳もなく、苛立ったらしい。
「次に云うんだ、いつも‥お前の好きにしていいって」
 床に散ったままの便箋に目を落としていたユノがチャンミンの顔に、視線を当てた。
「手紙、読んだんだろ─」
 チャンミンはユノの言葉が聞こえないようだった。
「ユノは何考えてるかわかんないよ」
 チャンミンはユノの整い過ぎて冷たい顔を見据えて、言葉を吐き出した。
 「綺麗事は並べて自分の事は云わない。…俺を放りっぱなしだ」
 …床に散乱した便箋を拾い上げようとする指先が、止まった。
 「─好きにする…放りっぱなしだから」
 チャンミンは立ち上がりユノに背を向けて尖った声で云った。
 「─これで失礼します、明日、ドラマ初録りで、準備があるから」
「…チャンミン‥」  返事をかえさないまま、チャンミンはユノの部屋を、出て行った。

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