東方神起BL小説Ⅵ『果実のない街』36

 ─……「マイアミって、ロゴ入りだったら記念品になったな。…でも、買おう」「僕、ビデオコーナー見てます」「うん、ア、このカード使えます? …あそこのヒョウ柄のサポーターみせてください」─チャンミンがビデオを片手に、忍び笑いをした。「ユノ…」「何? …どうした?」─ビデオラックに〈オリエンタル~Mens.〉とあり、その前にいるチャンミンは…
トラックバック:0

続きを読むread more

東方神起BL小説Ⅵ『果実のない街』35

「うん、探してる」「アラ。…何?」暗がりに、紫に見えるルージュの唇を、すぼめ流し目をチャンミンにおくる。「あの、トイレどこですか」「こっち、よ─」 マニュキアの指はごつい。「─ね…」含み笑いをする。「待てない? もう…若いわァ」─ビリッと白のドレスが、裂けた。「アタシのッ─! …やだあっ」真っ白いサンダルのピンヒールが、ドレスの裾を踏…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

東方神起BL小説Ⅵ『果実のない街』34

 「それが軍隊と…」「自慢たらしく、おれは軍隊を特別に除隊した。なんて、云うやつでさ」「特別な除隊を…?」「妙なやつだし関わらないほうが良いよ。─そいつ、探してるやつ?」腕組みして「仲間のバイト先のそいつ常連で─おれは手伝いに行ってたんだ…」「バイト先?」「ポルノ・ショップだよ」  肩にまわされた手にいきなり、力が籠められ…
トラックバック:0

続きを読むread more

東方神起BL小説Ⅵ『果実のない街』33

 紙コップを手にしたまま、「けどさ。…なんでこんなこと?」下を向き、「除隊したらしいってきいたけど、しばらく歌ってなくても、あんたならキレイだし…」また黙った。  「─約束あるんだ。人探してる」「人って…」怪訝な顔が向けられる。「入隊前にある人から頼まれて…軍隊でも探した。ここには最近会った人に紹介されて─」「軍隊?」チャンミンの言葉…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

東方神起BL小説Ⅵ『果実のない街』32

 ベッドの下に腕を伸ばし「紅茶、飲みます?」ディバッグを取り出す。「え?」口を閉じたきりの男は、驚いて顔を上げてチャンミンを見た。 「コップある?」「コップ? そとに自販機あって…」廊下に出ていくと、「故障してる。コップだけ取れた」小さめな紙コップを二つ、肉の厚い手に持ってきた。  差し出される紙コップに、銀色のボトルから、紅茶…
トラックバック:0

続きを読むread more