東方神起BL小説Ⅵ『果実のない街』36

 ─……「マイアミって、ロゴ入りだったら記念品になったな。…でも、買おう」「僕、ビデオコーナー見てます」「うん、ア、このカード使えます? …あそこのヒョウ柄のサポーターみせてください」─チャンミンがビデオを片手に、忍び笑いをした。「ユノ…」「何? …どうした?」─ビデオラックに〈オリエンタル~Mens.〉とあり、その前にいるチャンミンは笑いが止まらない。「うわ。〝男樹林〟─? ダサイ!」「ダンジュリン…」笑いに震える手で、「ユノこれ─」ビデオのタイトルを指さす。「〝恥骨の♂森〟…」パッケージ写真に、ユノも吹き出す。「ブサイク。笑っちゃうな」「これは…ロマン派ですね。〝白濁の海〟」「観たいね。…これは、〝制服無惨〟─警官モノ?」「…〝軍服野郎ゼ!!〟汗臭そう─」……(それから、─ショップの奥まで入り込んでて─)………「あ…の、お兄さん」ほっそりした少年が、声をかけてくる。過去の思いから覚め、見るとまだあどけない顔立ちをしていた。「どうしたの」「ぼく、裏から間違って入って、太ったオジさんが変なこと…ぼくに─嫌らしくて」「裏から?」「裏道から…」
 チャンミンの手を引き、「こっち…。気分悪い…来て─」


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