東方神起BL小説Ⅵ『果実のない街』41

「ユンホさんとは今夜きり、お会いはしないでしょう」女王の威厳の姿に影が掠めた。「それでも、全てをお話する時も…遠くありません」「─終わりが近づいている…と?」「それも、過去からの…長い出来事の結末です─わ…」独り言のように云うとそれきり、ユノの存在を忘れたように、深い物思いに沈んだ。





 ─片方の頬に、熱い火でも押し当てられた気がして、顔を背けた…「動くんじゃ、ねェよ─」もう片方にもこぶしが来て、チャンミンの唇の端に小さく血の泡が浮く。 うつ向こうとして、「こっち見ろや、オイ」唾をとばし、がなりたてる。「俺りゃ、テメェみてえなツラ見てっと…ムカついて」チャンミンの腰の辺りを、蹴とばす。 
 「婆ァみてェな、ヒステリー起こすなよ?」ニヤニヤしながら、「ヒガミかよ。男のくせによ、オステリーか、気持ち悪いな」見下したように、肩を小突く。「…なんだっ、アル中がっ─」汚ならしい野良犬同士の小突き合いになる。汚れた壁にへばりついてしゃがみこんでいた、数人の男どもがトサカを嫌らしい赤にした、鶏に似た興奮をして、唾を吐きながらヤジをとばす。内輪もめを集団的にこのむらしい。



この記事へのトラックバック